89,000トン型バルカーを新開発

サノヤス造船梶@技術本部
2014/10/17
サノヤス造船は、このたび新たな船型ラインナップとして89,000トン型バルカーを市場投入しました。本船は浅喫水、省エネ、汎用性をキーワードに開発された幅広のポストパナマックス型です。当社のポストパナマックス型商品ラインナップには、117,000トン型バルカーと104,000トン型石炭専用船がありますが、ここに新たにより汎用性の優れた特色あるエコシップが加わりました。

《89,000トン型バルカーの特徴》
・  浅喫水
 パナマックス型バルカー(〜82,000トン型)の喫水は、14.5m前後ですが、本船は、水深の浅い港にも入港可能な浅喫水(13m台)でひとまわり大きな積高を得られる、高効率で汎用性の高い船型です。
・  省エネ
 当社独自の船型開発に加え、STF(サノヤスタンデムフィン)を始めとする省エネ装置を装備することにより、28トン/日台の優れた燃費性能を可能とし、運航採算向上に大きく寄与するものと考えています。
 国連の国際海事機関(IMO)は2013年以降、新たに建造される船舶が、船舶の種類毎に設定された燃費基準(CO2排出基準)を満たすことを義務づけています。さらにこの規制は、段階的に強化され、2015〜19年は基準値から10%以上、2020〜24年は20%以上の削減が要求されます。本船の優れた燃費性能は、CO2排出基準からの削減率25%に相当し、規制値を先取りする環境に優しいエコシップとなっています。
・  汎用性
 需要増が見込まれる国内電力会社向け石炭輸送に適した船型ですが、石炭専用船ではありません。本船は、新パナマ運河の規則に標準対応するとともに、貨物艙は多種の貨物を積載可能な7ホールドとしており、穀物トレードにもフレキシブルに投入できる、運航面でも汎用性を持っていただけるという基本コンセプトで開発しました。


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