平成27年度入社式社長訓示(要旨)
人事部
2015/4/1
サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長 上田 孝
代表取締役社長 上田 孝
夢と希望に溢れた若者を迎えることは誠に嬉しいこと。
◇アベノミクス効果や円安の進行により、国内景気全般は順調に推移している一方、造船業界は海運マーケットの長期低迷や一昨年〜昨春の大量発注の反動等もあり、過剰船腹・過剰建造能力という所謂「二つの過剰」(需給ギャップ)による厳しい状況が続いている。
◇その中、サノヤスグループの中核会社であるサノヤス造船は受注残を3年分保有し、世界トップレベルの品質性能を誇るバルクキャリアの開発を続けており、堅実な経営を維持している。
またサノヤスグループの特徴は、変動の大きな造船事業に加え、「第二のコアビジネス」としての陸上・レジャー事業等を持っていること。一本足にならないよう事業ポートフォリオを考えて事業展開している点も、堅実経営の重要なポイントである。
◇現代社会は「不透明・不確実・不安定な時代」と言われるが、そういう時代に企業が確りと生き続けていくために一番大事なのは“人”。まさに「企業は人なり」、“人財”の優劣が全て。
高い技術や技能を持つ人、チームワークを大切にする人、前向きに一所懸命努力する人、そして世の中の動きを的確に捉え“変化”にチャレンジする人がサノヤスの財産。
◇Team Sanoyasの貴重な“人財”になる為に、新入社員の皆さんに二つのことをお願いしたい。
@100年企業で働く誇りと新しいサノヤスを創って行こうという気概を持って欲しい!
サノヤスは1911年(明治44年)大阪で創業、グループ全体では1,500名強、協力会社等を含めると2,000名強が働く上場会社。創業以来「まごころこめて生きた船を造る」という理念のもと、誠実に愚直に仕事をし、お客様や多くのステークホルダーの皆さんに支持されてきた。そういう歴史と伝統がある。
サノヤスで働くこと対してプライド・誇りを持って頂きたい。同時に、上場会社グループの社員としての責任を自覚し、創業第二世紀の新しいサノヤスを創って行こうという気概を持って欲しい。
A“基本”を確りと学び、失敗を恐れず何事にもチャレンジして欲しい!
サノヤス社員の行動指針として「二つのカエル」がある。第一に、「基本・原点に還る(戻る)こと」、二つ目は「変化に対応するため自らを変える(Changeする)こと」。
では、その“基本”とは何か。それはSafety:安全第一、Quality:最高品質・性能への拘り、Cost:コスト競争力の徹底、そしてチームサノヤスとして連携を大事にすること、の四つ。
全社員(特にベテラン・中堅社員)に対しては「基本に還ろう」と訴えているが、新入社員の皆さんには、社会人としてサノヤス社員としての“基本”を確り学んで身につけて欲しい。
基本のもう一つは「現場重視」。皆さんは多くはモノづくりの製造現場や設計部門に、ある人は本社という“現場”に配属されるが、各々の“現場”で自分自身の役割と使命を自覚し、現場力向上の為に、失敗を恐れず何事にもチャレンジして欲しい。まずは新入社員らしく元気な挨拶と返事で、明るく活気ある現場づくりに貢献してくれることを期待している。
以 上