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会社案内

社長メッセージ

サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長    上田 孝
1.はじめに
サノヤスは1911(明治44)年に造船業として大阪で創業、1974(昭和49)年には岡山県倉敷市に工場進出(現、サノヤス造船水島製造所)、2012(平成24)年1月に持株会社・分社化による会社組織の再編を行い、本年4月には創業106年を迎えます。
持株会社(HD)のもと、造船業を“コア事業”とする一方、造船業以外の様々な多角化事業(陸上・レジャー事業)を“第二のコア事業”と位置付け、この二つのバランスのとれた事業体を目指しています。3グループ16事業会社で構成されるサノヤスグループの共通スローガン『確かな技術にまごころこめて』を旗印として、各社はそれぞれの事業環境に応じたビジネスモデルを構築し、「自立・自律」を目標にして更なる社業発展を目指して参ります。

2.2016年の回顧と2017年の経営環境
◆昨年は、2008年のリーマン・ショック以来となる「英国EU 離脱ショック」(いわゆるBrexit)及び「トランプ・ショック」(ドナルド・トランプ氏が米国大統領に選出)等、世界政治・経済の枠組みを大きく揺るがすような事態が起こりました。海運・造船業界に目を転じると、海運大手三社のコンテナ事業統合の発表、或いは大手重工業メーカーが祖業ともいえる造船事業の縮小・撤退の検討を始めたことも「ショック」、為替相場(円ドル)が一年で20円もの円高に振れ、乱高下していることもまた「ショック」です。然しながら、21世紀は「不透明・不確実・不安定な時代」と予てより認識していますので、サノヤスはこれら「ショック」に一喜一憂することなく、これまで通り“しぶとく堅実な経営”を目指して参ります。

◆足元の経営環境は昨年と同様に多くのリスク要因を抱え、引き続き厳しい状況が続くと考えています。具体的なリスクとして、@中国景気減速に加え、欧米ともに政治・経済の枠組みに変化が起こる懸念、A中東はじめ地政学的リスクの拡大、B地球規模の天変地異と気候変動、Cコンプライアンス等の企業経営上のリスクファクター拡大、D海事産業については市況の長期低迷と恒常的な「二つの過剰(船腹・建造能力)」問題、E為替変動リスク・資源価格変動リスク、等々。サノヤスはこれらリスクを的確に見定め、スピーディかつ確実に対応して参ります。

3.サノヤスグループの経営方針
◆サノヤスは2012年1月より持株会社(HD)体制を採用し、造船部門と陸上部門の「二つのコアビジネス」を二本柱として経営を行って来ました。海運・造船業はボラティリティが極めて高く、現下の造船不況は長期化すると覚悟していますが、サノヤスのポートフォリオ(二本柱)経営の真価を今こそ発揮したいと考えています。その為の準備を着実に行ってきており、備えあれば必ずチャンスはやってくると信じ、強くてしなやかで変化対応力に優れた人財と共に、この難局の航海を続けて参ります。

◆私は『二つのカエル』(基本に「還る」Back to Basics+自分を「変える」Challenge for Change)を経営方針のキーワードとしていますが、昨年からこれを融合した『原点回帰』を社内で徹底しています。「原点」として、「安全第一、品質・性能第一、顧客重視、人財重視、コミュニケーション強化、利益創出、コストダウン・生産性向上、ステークホルダーの満足度極大化、コンプライアンスの徹底、変化対応力とそのスピード(不断の経営革新)、サノヤスの企業スローガンである『確かな技術に まごころこめて』に拘る愚直さ」、以上11項目を挙げています。この「原点」を再認識し確実に実践することが大事だと考えています。

4.業績推移
昨年度業績は連結売上高53,347百万円、経常利益1,748百万円、当期純利益204百万円と前期対比増収減益となりましたが、進行年度(平成28年度)はやや不冴な状況が続いております。上期(平成28年4〜9月)業績は売上高23,671百万円、経常損失2,951百万円、親会社株主に帰属する純損失 3,228百万円と、前年同期比減収減益(赤字)決算となりました。これは主に、造船部門(新造船)の受注工事損失引当金が急激な円高進行の影響により大きく膨らんだためです。(なお、造船部門においては新規受注の有無や決算期末における外国為替相場の水準が大きく影響するため、四半期業績が年度業績に必ずしも連動しない特性があります。従って、当年度の業績予想数値は変更しておりません。)

5.むすび
サノヤスはグループで働く2,200名強の一人ひとりが自分の技術・能力に磨きをかけ意欲的に働き、コミュニケーションとチームワークのレベルを上げて、その総合的な人財力を高め、お客様に喜んでいただける製品・サービスの提供を続けて参ります。そして、お客様や株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆様から評価され存在感を認められる『良い会社(Good  Company)』を創り上げて参る所存です。

皆様にはより一層のご理解とご支援並びにご愛顧を賜わりますよう心よりお願い申し上げます。 


                   平成29年1月
                   サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長