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会社案内

社長メッセージ

サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長    上田 孝
1.はじめに
サノヤスは1911(明治44)年に造船業として大阪で創業、1974(昭和49)年には岡山県倉敷市に工場進出(現、サノヤス造船水島製造所)、 2012(平成24)年1月に持株会社・分社化による会社組織の再編を行い、本年4月には創業106年を迎えました。
持株会社(HD)のもと、造船業を“コア事業”とする一方、造船業以外の様々な多角化事業(陸上・レジャー事業)を“第二のコア事業”と位置付け、この二つのバランスのとれた事業体を目指しています。3グループ15事業会社で構成されるサノヤスグループの共通スローガン『確かな技術にまごころこめて』を旗印として、各社はそれぞれの事業環境に応じたビジネスモデルを構築し、「自立・自律」を目標にして更なる社業発展を目指して参ります。

2.2016年の回顧と2017年の経営環境
◇リーマンショック以降の9年間を振り返ると、日経平均株価は7,568円〜20,585円、円ドル為替は76円/$台〜124円/$台、BDI(バルチック海運指数)は317〜4,078の範囲で大変動(Up/Down)しました(何れも月末数字での比較)。この様な大変動の時代を、私は「不透明・不確実・不安定な時代=三不の時代」と呼んでいますが、「三不」が常態化している時代における企業経営に大切なことは、様々な事象に一喜一憂することなく、“堅実かつ柔軟な経営”を続けて行くことだと考えています。

◇また足元の経営環境は、グローバルな政治・経済動向、金利・為替変動、地政学リスク、気象変動・天変地異、人口構造変化等、数多くのリスク要因を抱えており、企業経営にとっては引き続き先の見えない「三不の時代」が続きますが、サノヤスはこれらリスクを的確に見定め、変化に対してスピーディかつ確実に対応して参ります。

3.サノヤスグループの経営方針
◇サノヤスは2012年1月より持株会社(HD)体制を採用し、造船部門と陸上部門(陸上事業+レジャー事業)の“二つのコアビジネス”を二本柱として経営を行って参りました。海運・造船業はボラティリティが極めて高く、現下の造船不況は長期化すると覚悟していますが、サノヤスのポートフォリオ(二本柱)経営の真価を今こそ発揮したいと考えています。そのための準備を着実に行ってきており、備えあれば必ずチャンスはやってくると信じ、強くてしなやかで変化対応力に優れた人財と共に、この難局の航海を続けて参ります。

◇私は『二つのカエル』(基本に「還る」Back to Basics+自分を「変える」Challenge for Change)を経営方針のキーワードとしていますが、昨年からこれを融合した『原点回帰』を社内で徹底しています。「安全第一、品質・性能第一、顧客重視、人財重視、不断の経営革新」等の「原点」を再認識し確実に実践することが大事だと考えています。

4.業績推移と今年度の計画
◇昨年度業績は連結売上高53,064百万円、営業利益904百万円、経常利益863百万円、当期純利益は▲2,446百万円の赤字決算となりました。売上高・営業利益・経常利益とも平成28年3月期対比減収減益になったものの、期初発表の業績予想を上回りました。
然し、誠に遺憾ながら、当期純利益は平成21年3月期(▲286百万円)以来8年振りの赤字計上を余儀なくされました。その要因は、サノヤス・インタラクションズ<ポケモンEXPOジム>の事業撤退に伴う特別損失(1,544百万円)及びサノヤス・ライド(オーストラリア) <メルボルン大観覧車>の追加減損等を特別損失に計上したためです。

◇ポケモンEXPOジムは平成27年11月に、大阪万博記念公園跡地のEXPOCITY内に、当社の子会社サノヤス・インタラクションズが開業したエンタメ施設です。来場者数が計画の半分に満たない程度にとどまり、オープン以来業績が伸び悩み、今後も収益改善が見込めないため、営業を継続するのは困難と判断し、9月24日(日)をもって営業を終了することにしたものです。

◇なお、“第一のコア事業”の柱である新造船部門については、現下の造船不況を乗り越えるべく社内総力を挙げて取り組んだ結果、昨年度は5隻の新規受注を確保し、年度末の受注残は基本方針通り3年分を確保しています。また次世代船の開発や工場の設備投資も順調に進めており、次への展開に備えております。
一方、陸上部門では、みづほ工業の新工場が昨秋竣工し成長軌道に乗せる体制を固めた他、経営効率向上のため子会社同士を統合、サノヤス・ビジネスパートナー(昨年4月)とサノヤス精密工業(本年4月)を夫々始動させ新たなステージに入りました。

◇今年度の業績は、新造船部門の低迷が続くことが予想され、売上高47,000百万円、営業利益300百万円、経常利益200百万円と前年度対比減収減益ながら、当期純利益は黒字となる見通しです。人財力強化による技術力・現場力の強化、不断の経営革新とコスト低減を進め、企業成長に必要な準備には万全を期して参る所存です。
また、昨年度のレジャー事業の失敗によって過度に委縮することのないよう留意して参ります。「事業経営はリスクテイクしなければ衰退する」ということも古来言われているところですが、新しい製品開発や新規事業への進出等、リスクマネジメントを確り行いながら一定のリスクを取ることにより企業は成長していく、と私は信じています。

5.むすび
サノヤスはグループで働く2,300名強の一人ひとりが自分の技術・能力に磨きをかけ意欲的に働き、コミュニケーションとチームワークのレベルを上げて、その総合的な人財力を高め、お客様に喜んでいただける製品・サービスの提供を続けて参ります。そして、お客様や株主をはじめとする全てのステークホルダー(=ビジネス・パートナー)の皆様から評価され存在感を認められる『良い会社(Good  Company)』を創り上げて参る所存です。

皆様にはより一層のご理解とご支援並びにご愛顧を賜わりますよう心よりお願い申し上げます。 



                   平成29年5月
                   サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長