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会社案内

社長メッセージ

サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長    上田 孝
1.はじめに
サノヤスは1911(明治44)年に造船業として大阪で創業、1974(昭和49)年には岡山県倉敷市に工場進出(現、サノヤス造船水島製造所)、 2012(平成24)年1月に持株会社・分社化による会社組織の再編を行い、本年4月には創業107年を迎えました。持株会社のもと、造船業を“コア事業”とする一方、造船業以外の様々な多角化事業(陸上・レジャー事業)を“第二のコア事業”と位置付け、この二つのバランスのとれた事業体を目指してきましたが、本年4月より“第二のコア事業”を「M&T(Machinery & Technology )グループ」として再編し、新たなステージに入ることにしました。サノヤスグループの共通スローガン『確かな技術にまごころこめて』を旗印として、各事業会社はそれぞれの事業環境に応じたビジネスモデルを構築し、更なる社業発展・成長拡大を目指して参ります。

2.2017年の回顧と2018年の経営環境
◆昨年来の世界経済・政治は、欧州各国のナショナリズムの台頭による政権運営に対する不安やテロ事件、米国ではトランプ大統領の政策実施に対する期待と不安の交錯等、先行きには不透明感も漂っています。また、中国の経済成長は政策による後押しもあり堅調に推移すると期待され、我が国ではデフレ脱却に向けた政策推進が強化されると予想されますが、決して確実ではありません。加えて、北朝鮮問題等の地政学リスクが大きな懸念材料となっています。年初来の政治・経済の動きを見るにつけ、今年も「三不(=不透明・不確実・不安定)の時代」が続くものと再認識している次第です。

◆今年は「平成30年」、明治維新から150年の大きな節目の年です。振り返ると、平成元年(1989年)は日経平均株価が史上最高の38,915円(年末)となった絶好調の年(バブル絶頂期)でしたが、そこをピークにバブルが崩壊し「失われた20年」とリーマンショック(2008年9月)を経て今日に至ります。ここ数年、日本経済は漸く安定を取り戻し、右肩上がりの成長路線に乗りつつありますが、造船業はその流れから取り残されているようです。船腹と建造能力の需給ギャップが解消されない「二つの過剰」状態が継続しており、激しいグローバル競争に晒され、まさに不況の真っ只中にあると言えるでしょう。

3.サノヤスグループの経営方針
◆サノヤスは2012年1月より持株会社体制を採用し、「二つのコアビジネス」を軸に事業の多角化に取り組んできました。海運・造船業はボラティリティが極めて高く、現下の造船不況は長期化するものと覚悟しています。
2017年度業績は、売上高は47,455百万円(前期比▲5,608百万円)、経常損失は3,145百万円(前期は863百万円の経常利益)、当期純損失は4,260百万円(前期は2,446百万円の当期純損失)と、甚だ遺憾ながら減収減益(赤字)決算となりました。
これらは主に造船事業、特に新造船事業の不振によるものですが、この厳しい環境(ピンチ)をチャンスと捉え、コスト競争力強化に向けて思い切った改革を進めて参る所存です。
また「M&Tグループ」として括り直した“第二のコア事業”においては、新会社(サノヤスMTG株式会社)がグループ各社の安全推進、ものづくり、経営管理、技術開発、新製品開発、IT・システム技術の導入等を全面的に支援、強化・拡充し、グループ全体の成長拡大を図って参ります。
まさにサノヤスのポートフォリオ(二本柱)経営の真価を今こそ発揮するべく、全社・全社員一丸となってこの正念場を突破して行く覚悟を新たにしているところです。

◆私は『二つのカエル』(基本に「還る」Back to Basics+自分を「変える」Challenge for Change)を経営方針のキーワードとしていますが、一昨年からこれを融合した『原点回帰』を社内で徹底しています。「原点」として「安全第一、品質・性能第一、顧客重視、人財重視経営、コストダウンと生産性向上、ステークホルダーの満足度極大化、コンプライアンスの徹底」等の10項目を挙げています。
この「原点」を再認識し確実に実践することに加えて、今年は『ABC』に拘ることを加えました。
Agility:お客様はじめステークホルダーの皆様のニーズに機敏に応えること、
Balance:「二つのコアビジネス」(造船とM&Tグループ)のバランスのとれたポートフォリオ経営のレベルアップ、
Challenge:常に新しい価値創造に挑戦し続けること、この3つを徹底して参ります。

4.むすび
サノヤスはグループで働く2,300名強の一人ひとりが自分の技術・能力に磨きをかけ意欲的に働き、コミュニケーションとチームワークのレベルを上げて、その総合的な人財力を高め、お客様に喜んでいただける製品・サービスの提供を続けて参ります。そして、お客様や株主をはじめとする全てのステークホルダーの皆様から評価され存在感を認められる『良い会社(Good Company)』を創り上げて参る所存です。

皆様にはより一層のご理解と温かいご支援ご愛顧を賜わりますよう心よりお願い申し上げます。
(尚、業績に関しましては、5月11日付「2018年3月期 決算短信」をご覧ください。)



                   2018年5月
                   サノヤスホールディングス株式会社
代表取締役社長