「持続可能な開発目標(SDGs)」から考える世界の課題

2015年9月、国連で開催された「持続可能な開発サミット」にて、「持続可能な開発目標(SDGs)」が193の加盟国による全会一致で採択されました。SDGsは、2030年までに達成すべき17の目標と169のターゲットで構成されており、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っています。SDGsは世界中の企業、政府、地域社会等に対して広く協力を求め、人類と地球がより良い未来を築くための具体的な行動計画です。
企業を含む世界中のあらゆるセクターにおいて、社会課題の解決に貢献することが求められています。

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サノヤスグループのマテリアリティ

当社は、取締役会において、持続可能な社会の実現に向けて、当社グループとして優先して取り組むべき重要課題(以下、マテリアリティ)を下記のとおり特定しています。

Environment

CO₂の排出削減

購入電力の使用によるCO₂の排出量について、2030年に25%削減(2021年実績対比)、2050年に実質ゼロとすることを定量目標として定め、事業活動(Scope1&2)における環境負荷の低減に向けた取り組みを進めます。

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環境保全に貢献する製品・サービスの開発と提供

事業を通じた環境課題の解決への貢献のために、環境保全に貢献する製品・サービスの開発と提供に向けた取り組みを実施しています。

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廃棄物の削減

限りある資源を有効活用し、環境課題の解決に貢献するため、事業における廃棄物の削減に向けた取り組みを図ります。

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Social

安全・安心な製品・サービスの提供

当社グループの製品・サービスのお客様や利用者、関係者の安全に寄与するため、安全・安心にご利用いただける製品・サービスの提供を目指します。

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価値を創造する人財の採用、育成、活躍促進

高い専門性や多彩な価値観を持ち、お客様や社会に対する価値を創造できる人財を採用・育成し、その活躍を推進します。

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Governance

DX等によるビジネスモデル、業務プロセスの革新

DX等の活用によるビジネスモデル及び業務プロセス革新で、事業の拡大と利益を生み出す体制への成長を図ります。

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企業倫理の徹底と法令遵守

真摯かつ誠実な会社経営こそが企業価値の源泉であると考え、高い企業倫理と順法精神を実現するガバナンスの元、適正・適法な企業経営を進めます。

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マテリアリティ特定の背景

持続可能な社会の実現に向けて、当社は、「中期経営計画2021」において、ESGを重視した経営を実践することを宣言しましたが、ESG課題は多様かつ広範であり、また、当社の事業領域は多岐に亘るため、当社の活動に少しでも関係するESG課題をすべて網羅しようとすると膨大になります。よって、限りある経営資源を有効に活用して事業活動の持続可能性を高め、企業価値向上を目指すという観点から、当社グループの事業との関係性が深く、優先的に取り組むべき重要課題(マテリアリティ)を特定しました。

マテリアリティ特定のプロセス

サステナビリティ推進委員会(委員長:代表取締役社長 北逵伊佐雄)において、「環境や社会の重要な課題」と「当社の成長戦略上の重要な課題」の2つの複合的な視点から19の候補を選出し、社内外の意見を聴取したうえで、優先順位付けを行い特定いたしました。

なお、今後も幅広いステークホルダーからの意見に耳を傾け、継続的なレビューを行います。

ご参考:主に関連するSDGsの目標
およびターゲットの内容

アイコン 4.7 2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
アイコン 5.b 女性の能力強化促進のため、ICTをはじめとする実現技術の活用を強化する。
アイコン 6.3 2030年までに、汚染の減少、投棄の廃絶と有害な化学物・物質の放出の最小化、未処理の排水の割合半減及び再生利用と安全な再利用の世界的規模で大幅に増加させることにより、水質を改善する。
アイコン 7.3 2030年までに、世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる。
アイコン 8.2 高付加価値セクターや労働集約型セクターに重点を置くことなどにより、多様化、技術向上及びイノベーションを通じた高いレベルの経済生産性を達成する。
8.5 2030年までに、若者や障害者を含む全ての男性及び女性の、完全かつ生産的な雇用及び働きがいのある人間らしい仕事、並びに同一労働同一賃金を達成する。
アイコン 9.1 全ての人々に安価で公平なアクセスに重点を置いた経済発展と人間の福祉を支援するために、地域・越境インフラを含む質の高い、信頼でき、持続可能かつ強靱(レジリエント)なインフラを開発する。
9.4 2030年までに、資源利用効率の向上とクリーン技術及び環境に配慮した技術・産業プロセスの導入拡大を通じたインフラ改良や産業改善により、持続可能性を向上させる。全ての国々は各国の能力に応じた取組を行う。
アイコン 10.2 2030年までに、年齢、性別、障害、人種、民族、出自、宗教、あるいは経済的地位その他の状況に関わりなく、全ての人々の能力強化及び社会的、経済的及び政治的な包含を促進する。
アイコン 11.2 2030年までに、脆弱な立場にある人々、女性、子供、障害者及び高齢者のニーズに特に配慮し、公共交通機関の拡大などを通じた交通の安全性改善により、全ての人々に、安全かつ安価で容易に利用できる、持続可能な輸送システムへのアクセスを提供する。
アイコン 12.2 2030年までに天然資源の持続可能な管理及び効率的な利用を達成する。
12.5 2030年までに、廃棄物の発生防止、削減、再生利用及び再利用により、廃棄物の発生を大幅に削減する。
アイコン 13.3 気候変動の緩和、適応、影響軽減及び早期警戒に関する教育、啓発、人的能力及び制度機能を改善する。
アイコン 14.1 2025年までに、海洋ごみや富栄養化を含む、特に陸上活動による汚染など、あらゆる種類の海洋汚染を防止し、大幅に削減する。
アイコン 16.3 国家及び国際的なレベルでの法の支配を促進し、全ての人々に司法への平等なアクセスを提供する。
16.7 あらゆるレベルにおいて、対応的、包摂的、参加型及び代表的な意思決定を確保する。
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CO₂の排出削減

CO₂排出削減目標

サノヤスグループでは、グループ全体の事業拠点におけるCO₂排出量(Scope1,2)の約8割を占める購入電力の使用によるCO₂の排出量を、2030年に25%削減(2021年実績対比)、2050年に実質ゼロとすることを目標として、排出削減に取り組んでいます。

使用電力量(kwh) CO₂排出量(kg-CO₂)
工場(11拠点) 5,256,808 2,100,000
事務所(主要9拠点) 459,525 205,000
合  計 5,716,333 2,305,000

なお、サプライチェーン全体での温室効果ガス(Scope3)削減に貢献するため、
以下の項目にも取り組んでまいります。

  • ・省エネ製品の開発、普及拡大
  • ・レンタル・リース資産の省エネ化
  • ・グリーン調達の推進
  • ・温室効果ガス排出量の少ない輸送手段への転換

サノヤス精密工業 太陽光発電

サノヤス精密工業では、2023年4月に兵庫県三田市にある本社工場の屋根に太陽光パネルを設置し、工場の消費電力の一部を太陽光発電によって賄っています。また、同多可郡多可町に所有する遊休地にも2014年3月に太陽光パネルを設置して発電した電気を電力会社に売電しており、CO₂排出削減のための活動に取り組んでいます。

環境保全に貢献する製品・サービスの開発と提供

みづほ工業 水処理事業

みづほ工業では、水処理事業の一環として、化粧品・医薬品等の製造工場から排出される排水をきれいな水に戻すための処理システムやソリューションを提供しています。命の源である水を守り、豊かな自然環境の保全に貢献します。

サノヤス・エンジニアリング
EV対応駐車装置の開発

サノヤス・エンジニアリングでは、EV(電気自動車)が駐車中に充電できる機械式駐車場を開発し、販売しています。電気自動車の普及を後押しすることにより、CO₂をはじめとする環境問題の解決に貢献します。

廃棄物の削減

鋼材ネスティングの最適化

サノヤスグループでは、1枚の鋼板から複数の部品をまとめて切り出す「ネスティング」の技術を磨き、部品の切り出しを最適化・最大効率化することで、鋼材の無駄をなくし、廃棄物の削減に貢献します。

端材の有価売却

サノヤスグループでは、鋼材をはじめとする材料から出る端材をリサイクル業者に売却することで、資材の無駄をなくし、廃棄物の削減に貢献します。

安全・安心な製品・サービスの提供

サノヤス・エンジニアリング
建設用エレベーター・機械式駐車装置の保守

サノヤス・エンジニアリングでは、同社で製造・販売した建設用エレベーター及び機械式駐車装置を中心に、建設用エレベーター及び機械式駐車装置のメンテナンスを手がけており、アフターサービスも含めて、安心・安全な製品を提供致します。

ISO9001取得

サノヤスグループでは、主要な生産拠点において、ISO9001を取得しており、認証に基づいた高品質な製品・サービスを提供し、安心・安全な製品・サービスの提供に繋げます。

価値を創造する人財の採用、育成、活躍促進

多彩な人財教育による計画的、組織的人財育成

サノヤスグループでは、年次・段階別に実施する各種研修をはじめとした様々な人財教育を行っており、若手からベテランまで幅広い層に対して人財力強化を図っています。

DX等によるビジネスモデル、業務プロセスの革新

遠隔監視機能による保守サービス

サノヤスグループでは、DX等の活用によるビジネスモデル及び業務プロセスの革新の一つとして、遠隔監視機能による製品の保守を実現を進めており、遠隔監視によるメンテナンスの効率化及び異常・故障の早期発見・早期対応を目指しています。

企業倫理の徹底と法令遵守

コーポレート・ガバナンス

サノヤスグループでは、適切なコーポレート・ガバナンス体制の構築により、適法・適正な企業経営を実現するためのコーポレート・ガバナンスを実現します。

コーポレート・ガバナンスについて